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デイサービスにおける入浴介助加算の重要性
デイサービスにおいて、入浴介助加算は、利用者の自立支援を促進し、サービスの質を向上させるうえで重要です。
入浴介助加算には、利用者の状態に応じて、入浴介助加算1と入浴介助加算2の2種類があり、入浴介助加算1は、入浴中の利用者の観察を含む介助を行う場合に算定できます。入浴介助加算2は、利用者が自宅で入浴できるようになることを目的として、より専門的な評価と計画に基づいた入浴介助を提供する場合に算定できます。
これらの加算を適切に算定することで、デイサービス事業者は、より質の高い入浴介助サービスを提供し、利用者の自立支援を促進できるでしょう。また、加算による収入増加は、事業所の経営安定化にもつながります。具体的には、職員の研修費用や設備の充実などに充てられ、サービスの質の向上に還元できます。利用者にとっては、より適切な入浴介助を受けることで、日常生活動作の維持・向上や、心身のリフレッシュにつながるでしょう。

【デイサービス】入浴介助加算(I)と(II)の違いとは?単位数と算定のポイント
デイサービスの基本的な加算である「入浴介助加算」は(I)と(II)の2種類があります。
入浴介助加算の種類ごとの単位数
まずは、それぞれの単位数と目的の違いを見ていきましょう。
<入浴介助加算(I)>
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目的:事業所での安全な入浴介助
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単位数:40単位/日
<入浴介助加算(II)>
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目的:ご自宅で1人で入浴できるよう支援
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単位数:55単位/日
知っておきたい2つのポイント
この2つの加算を運用する上で、大切なポイントが2つあります。
<ポイント①>
同時算定はできません
(I)と(II)は、利用者様お一人に対し、同日に両方を算定することはできないルールになっています。
<ポイント②>
デイサービスでは(I)が基本
(II)は、医師等と連携してご自宅の環境を確認し、個別に入浴計画を作成するなど、より専門的な支援が要件です。そのため、多くのデイサービスでは、まずは(I)で算定することが基本となります。
まずは日々の安全な入浴介助を評価する(I)の体制を整え、より専門的な自立支援に取り組む居宅介護サービスを導入するなら(II)の算定を目指す、というステップで考えてみましょう。
デイサービスでの入浴介助加算の必須条件
デイサービスで入浴介助加算を算定するには、以下の必須条件を満たす必要があります。入浴介助加算には1と2の2種類があり、それぞれ算定要件が異なります。どちらの加算も要介護の利用者が対象です。
入浴介助加算1を取得するには、利用者の状態を観察しながら入浴介助を行う必要があります。観察とは、利用者の自立支援や日常生活動作能力の向上を目的とした見守りです。具体的には、必要に応じた介助や転倒予防の呼びかけ、気分の確認などです。身体接触を伴う介助だけでなく、見守りも加算の対象となります。また、入浴介助に関わる職員は、入浴介助に関する研修を受講している必要があります。
入浴介助加算2は、1の要件に加えて、利用者が自宅で入浴できるようになることを目指した加算です。医師や介護福祉士などが利用者の自宅を訪問し、浴室環境と利用者の動作を評価し、この評価に基づき、機能訓練指導員等が個別入浴計画を作成します。デイサービスでは、この計画に基づき、利用者の自宅に近い環境で入浴介助を行います。

加算算定業務の安定的な運用手順
入浴介助加算を適切に算定するためには、日々の業務における記録様式や職員への研修、そして記録の効率化や精度向上が重要となります。これらの手順を適切に行うことで、加算の算定漏れを防ぎ、より質の高いサービス提供を行えます。
記録様式の作成と管理
入浴介助加算1と2どちらの加算においても、利用者の状態や提供したサービス内容を適切に記録する必要があります。そのため、加算算定に必要な情報を漏れなく記録できる、分かりやすい様式を作成しましょう。また、記録様式は定期的に見直し、改善していくことが重要です。
職員への研修実施と情報共有
入浴介助加算1では、入浴介助に関わる職員に対し、入浴介助に関する研修を行うことが算定要件となっています。研修では、入浴介助の基礎知識や技術に加え、事故防止のためのリスク管理や安全管理、利用者の尊厳の保持についても学ぶ必要があります。また、加算に関する最新情報や変更点などを職員間で共有することも重要です。
記録の精度向上と効率化
正確な加算算定を行うためには、記録の精度を高める必要があります。具体的には、記録内容のダブルチェックや、記録に関する職員向けの研修などを実施すると良いでしょう。また、記録にかかる時間を短縮し、業務を効率化することも重要です。例えば、記録システムを導入することで、記録にかかる時間を削減できるだけでなく、記録の精度向上も期待できます。
入浴介助サービス向上のコツ
デイサービスの現場では、入浴介助においても適切な実施方法や利用者に合わせた支援策の改善が求められます。定期的なミーティングや現場スタッフ間の情報共有により、加算対象サービスの質を高める取り組みを進めることが重要です。
例えば、各利用者の状態に応じた介助方法の見直しや、記録の整備を行うことで、安心してサービスを受けられる環境づくりにもつながります。こうしたプロセスの中で、入浴介助に対する理解が深まり、新たな加算適用の可能性も見えてくるでしょう。
そこで、ぜひ、活用していきたいのが「入浴介助計画」です。次のセクションでは効果的な入浴介助計画の策定手順について解説します。
効果的な入浴介助計画の策定手順
利用者の状態に合わせた、適切な入浴介助を行うためには、綿密な計画の策定が不可欠です。そこで、個別的な入浴介助計画を作成する際の手順を以下にまとめました。
アセスメントの実施:利用者の状態を把握
入浴介助加算を適切に算定するためには、利用者の状態を正しく把握することが不可欠です。そのため、アセスメントシートなどを用いて、利用者の状態を多角的に評価します。
これらの項目を評価することで、利用者にとって安全かつ適切な入浴介助の方法を検討できます。例えば、身体機能の低下が著しい利用者には、より手厚い介助が必要です。また、認知機能の低下が見られる利用者には、入浴の手順を分かりやすく説明するなどの配慮が重要です。さらに、入浴介助加算2を算定する場合には、居宅環境のアセスメントが必須となります。居宅訪問によって浴室の状況などを確認し、利用者にとって安全な入浴が可能かどうかを判断します。アセスメントの結果に基づいて、利用者一人ひとりに合わせた入浴介助計画を策定することが重要です。
目標設定:個別的な目標を設定
利用者の状態や希望を踏まえ、個別的な目標を設定します。目標設定では、入浴介助加算1または2のどちらの加算を目指すかによって、目標設定の内容が異なる点に注意が必要です。
入浴介助加算1の場合、目標は「デイサービスにおいて安全に入浴できる」といった、デイサービス利用中の安全確保や自立支援に焦点を当てたものになります。
一方、入浴介助加算2の場合は、「自宅での入浴動作の習得」といった、在宅復帰に向けた具体的な動作や機能の改善を目標とします。
例えば、手すりの利用方法の習得や、浴槽への出入り動作の改善などが挙げられるでしょう。いずれの場合も、目標は利用者にとって達成可能なもの、そして具体的なものである必要があります。目標設定は利用者のQOL向上につながるように、利用者や家族の意向を尊重しながら、デイサービスの職員と連携して行うことが重要です。
サービス内容の決定:具体的な入浴介助の内容
デイサービスにおける入浴介助加算には、入浴介助加算1と入浴介助加算2の2種類があります。それぞれの加算で想定されるサービス内容を以下にまとめます。
入浴介助加算1
利用者の自立生活支援や日常生活動作能力の向上を目的とした見守り的援助を行う。
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利用者の状態を観察しながら、必要に応じて入浴中の介助を行う
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転倒予防のための声掛けや気分の確認などを行う
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身体接触の有無に関わらず、見守りを実施した場合は加算の対象となる
入浴介助加算2
利用者の自立生活支援や日常生活動作能力の向上を目的とした見守り的援助を行う。
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利用者の状態を観察しながら、必要に応じて入浴中の介助を行う
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転倒予防のための声掛けや気分の確認などを行う
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身体接触の有無に関わらず、見守りを実施した場合は加算の対象となる
これらの要素を考慮し、個別入浴計画を作成することで、利用者の自宅での入浴の実現に近づけられます。
計画書作成のポイント:分かりやすく、実効性のある計画書
入浴介助計画書は、利用者、そのご家族、そしてサービス提供者間で共有される重要な書類です。そのため、誰にでも理解しやすい記述を心がけ、実効性の高い内容にする必要があります。計画書作成のポイントは以下の通りです。
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利用者情報の明記
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アセスメント結果の反映
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目標設定
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サービス内容
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計画の実施期間
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担当者名
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評価方法
これらのポイントを踏まえることで、利用者中心の、分かりやすく実効性のある入浴介助計画書を作成できます。
入浴介助加算の計画書作成はリハクムにお任せください!
入浴介助加算1と2それぞれ算定要件を満たした質の高いサービスを提供し、正しく加算を算定するためには、適切な計画書作成が不可欠です。しかし、現場では多忙な業務の中で、利用者一人ひとりの状況に合わせた計画書作成に時間を割くことが難しい場合もあるかと思います。
リハクムは、そのような現場の負担を軽減し、入浴介助加算の計画書作成をサポートする機能を備えています。
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利用者情報の一元管理
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多彩な定型文候補
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各種加算への対応
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連携機能
リハクムを活用することで、会議やマネジャーとの連携もスムーズになり、利用者にとって最適な入浴介助サービスの提供につながります。また、事務作業の効率化にも貢献し、現場スタッフの負担軽減にもつながります。
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要件を満たすテンプレート
入浴介助加算(Ⅰ)(Ⅱ)それぞれの要件に合わせた計画書のひな形から、項目を選ぶだけで簡単に作成できます。
アセスメント情報を自動で反映
利用者様の基本情報やアセスメント結果が自動で入力されるため、転記ミスや二度手間がなくなります。
利用者様の「お風呂が楽しみ」という一言のために。
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